総合型地域スポーツクラブとは
文部科学省では、平成7年度から15年度までの9年間、地域のコミュニティの役割を担うスポーツクラブづくりに向けた先導的なモデル事業として、地域住民の自主的な運営を目指す「総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業」を実施してきました。
総合型地域スポーツクラブ(以下「総合型クラブ」という。)とは、人々が、身近な地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、
(1)子どもから高齢者まで(多世代)、
(2)様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、
(3)初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、
という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブをいいます。 総合型クラブは、平成20年7月1日現在で、創設準備中(クラブの設立に向けて準備を進めている)クラブを含めて、2,768クラブが1,046の市区町村において育成されています。
地域の市民が主役
総合型地域スポーツクラブの主役は「地域」の住民の皆さんです。
すなわち、「地域」の皆さんが各地域でそれぞれ育み、発展させていくのが総合型地域スポーツクラブです。
したがって、「地域」とは、一般的に拠点となる施設を中心として、会員が自転車等で無理なく日常的に集うことのできる範囲になると思います。
総合型地域スポーツクラブとは、このような「地域」における「総合型」のスポーツクラブです。
誰もが行いたいスポーツを自由に選択できるとともに、各種のイベントなどいろいろな形で楽しむことのできる身近な場です。
言い換えると、内輪で楽しむ「私益」ではなく、地域住民に開かれた「公益」を目指した、経営意識を有する非営利的な組織です。
したがって、クラブ育成には次のような基本認識のもとに取り組むことが必要になると思います。
1.自主的な運営
2.自主財源を主とする運営
3.クラブとしての理念の共有